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平成26年度新国立劇場高校生のためのオペラ鑑賞教室「蝶々夫人」

RMFレポート

[ 2014.07.31 ]

7月9日から15日まで、ローム ミュージック ファンデーションが助成、ローム株式会社が協賛する新国立劇場高校生のためのオペラ鑑賞教室が、東京・新国立劇場オペラパレスにて6公演が開催され、大盛況のうちに閉幕となりました。

 

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ローム ミュージック ファンデーションとローム株式会社は音楽文化の普及を目指し、高校生という多感な時期にこそ本物の芸術に触れてほしいという想いから、このようなオペラ鑑賞教室を支援しています。

 

東京での公演以外にも関西での公演もあり、毎年多くの高校生にその機会を提供してまいりました。

一流の劇場で一流の音楽家が提供するこの公演を、高校生のうちに鑑賞できるのですから、何ともうらやましい限りです。

 

さて、今回の演目はジャコモ・プッチーニの傑作、蝶々夫人です。明治時代の長崎を舞台に、純真な心を持つ蝶々さんと、アメリカ海軍士官ピンカートンとの間で繰り広げられる美しくも切ない恋物語は、涙なくしては観られません。

 

高校生たちは、そのほとんどが初めて観るというオペラをどのように感じ、何を思うのでしょうか。

開演前の雰囲気は、普段のオペラ公演のそれとはまるで違います。

 

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高校生ならではの溢れんばかりのエネルギーは、開演前から全開です。

舞台が暗くなり、指揮者が姿を現し、まさに始まるという時、高校生たちの興奮は最高潮に達します。

しかし!いざ演奏が始まるや否や、先ほどまでとは打って変わって静まり、東京フィルハーモニー交響楽団とソリストが奏でる美しいメロディに聴き入っています。

 

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いつしか物語にどっぷりと浸り、ソリストの歌声と一挙手一投足に必死に食らいついている様子は、支援させていただいている立場として何とも感慨深いものがありました。

 

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あっという間に公演が終わり、開演時を超える興奮をもってカーテンコールとなりました。帰り際の、悲劇のヒロインへの同情とオペラを観た達成感や満足感とが入りまじった高校生たちの表情がとても印象的でした。

 

 

 

本日はここで終わりではありません。なんと新国立劇場の方の計らいで、特別にバックステージを見学させていただきました!

 

下手舞台から

舞台は大きいですが、その裏側はもっと巨大な空間になっています。全てお見せできないのが残念です。

 

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舞台から見た客席は壮大そのもの。

 

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舞台袖にはこのような機械があり、照明や舞台上から吊っている大道具などはここですべて管理しています。

 

オケピ

オーケストラピットは深さがあり、オーケストラの規模(音量)によって微妙に高さを変えるそうです。

 

上階にあがっていくと、衣装が大量に保管されている巨大なフロアがあり、新国立劇場で使用するすべての衣装はここで作られ、管理されています。衣装には一つ一つチップが内蔵されており、すべてデータで管理されているそう!

 

奈落

「奈落の底へ落ちる」という言葉を耳にしますが、それはここのこと。天井から奈落の底まで、実に約60mもあるのだから、落ちたらひとたまりもないですね。

 

普段入ることのできない裏側を見ることは、舞台を鑑賞するうえでもとても勉強になります。

また、ひとつの公演を作り上げる大変さをうかがい知ることもできました。輝かしい舞台の裏側では、実に多くのスタッフがこうして支えているのですね。

 

今回は、オペラ鑑賞教室と新国立劇場バックステージの見学という、2つのエンターテイメントを味わうことができました。

クラシックは敷居が高いという風潮がありますが、触れてみると案外近くにあるものです。

 

皆さんも息抜きに、趣味に、はたまた現実逃避に、クラシックを味わってみてはいかがですか。