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新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 関西公演「夕鶴」

RMFレポート

[ 2013.11.7 ]

10月30日と31日にローム ミュージック ファンデーションが助成、ローム(株)が協賛する、新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 関西公演「夕鶴」が行われ、多くの高校生たちが本格的なオペラを楽しみました。(於 あましんアルカイックホール)

新国夕鶴

ローム ミュージック ファンデーションは音楽文化の普及のためには聴衆の拡大も重要と考えており、感性豊かな多くの高校生がオペラに接していただく機会を提供するためこの高校生のためのオペラ鑑賞教室を支援しています。

関西公演以外にも、東京での公演もあり、多くの高校生にその機会を提供しています。

 

このオペラ鑑賞教室に参加する高校生のほとんどがオペラを見たことも聞いたことがないとのことです。

果たして高校生達の様子はどうでしょうか…

 

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開演前は元気な高校生達のおしゃべりが大音量で交わされ、普段のオペラ公演の開演前とは全く違う雰囲気です。
「これからオーケストラのチューニングが始まります。」
とのアナウンス後、先生方が席を回って高校生たちを落ち着かせます。

 

そして開演。
今回上演される「夕鶴」は、人が良いけれど気が弱い「与ひょう」と鶴の化身である「つう」を中心とした、いわゆる「鶴の恩返し」を基にした話で、日本を代表するオペラです。
オペラが始まるとさっきまでの雰囲気とは違い、高校生達はしっかりとオペラに集中し、鑑賞していました。

 

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終演後は、カーテンコール等での拍手も大きく、高校生たちはオペラの素晴らしさを感じ取ることが出来たのではないでしょうか。

 

今の日本では、どうしてもオペラ鑑賞となると敷居を高く感じる方も多いと思います。それはクラシック音楽全般に言えることかもしれません。
しかし、このような企画でオペラに触れる機会を提供されることにより、少しでも興味を持つ人が増えると思います。

皆さんもぜひ「オペラ」という別世界への扉を開けて、楽しんでみませんか。