フェスティバル日記その8@フェスティバル5日目(最終日)
RMFレポート
[ 2013.05.30 ]
5月29日にフェスティバル5日目が開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。
5月29日のフェスティバルは、
①イタリア:ミラノ・ヴェルディ音楽院(ヴァイオリン、ピアノ)
②日本:桐朋学園大学(ヴァイオリン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)
③フィナーレ
指揮者:ミラノ・ヴェルディ音楽院
管弦楽:参加学生によるオーケストラ
合唱:国立音楽大学、京都市立芸術大学、大阪音楽大学
という、内容でした。
イタリアのステージでは、コレッリ、モンティ、サラサーテの曲目を演奏しました。
ヴァイオリンのマルッチェロ・ミラモンティさんは時には舞台を歩きながら情熱的に演奏し、その技術の高さを披露しました。その情熱的なソロに寄り添いながらも時には激しく、ピアノのムリエル・グリフォさんは演奏していました。
日本のステージでは、桐朋学園の弦楽四重奏が演奏しました。
1stヴァイオリンの大江 馨さん、2ndヴァイオリンの山縣 郁音さん、ヴィオラの横島 礼理さん、チェロの三井 静さんの4人はヴェルディの「弦楽四重奏曲 ホ短調」を素晴らしいコンビネーションで演奏し、大きな拍手をいただきました。
そしてオーケストラと合唱が参加する、フィナーレ。
指揮者はミラノ・ヴェルディ音楽院のクレアンテ・ルッソさん。
フィナーレでは、「音楽で巡る世界の国々」と題し、モーツァルトの「フィガロの結婚 序曲」から始まり、参加しているオーストリア、フィンランド、チェコ、ポーランド、ロシア、フランス、アメリカ、日本、ドイツ、イタリアの有名曲を演奏しました。
オーケストラのみの曲目に加え、「ロメオとジュリエット」や「ウェスト・サイド・ストーリー」ではチャイコフスキー国立モスクワ音楽院のテノール、セルゲイ・ニコラエフさんとソプラノのタチアナ・イヴァノーヴァさんがソリストとして歌い、ワーグナーの「ローエングリーン」、ヴェルディの「アイーダ」では合唱が参加してステージを盛り上げました。
「アイーダ」の演奏終了後には割れんばかりの拍手が起き、その拍手に応え、ヴェルディの「乾杯の歌」、そして「ふるさと」を演奏。会場は若い音楽家たちの演奏に大きな拍手を送り、フィナーレの幕が閉じました。
そして終演後にはフェアウェル・パーティーを開催。
無事フェスティバルが終わった達成感で会場は大盛り上がり。途中チャイコフスキー国立モスクワ音楽院のテノール、セルゲイ・ニコラエフさんが歌いだし、盛り上がりは最高潮に達しました。
学生たちはこのフェスティバルを通じて様々なことを感じたと思います。
他国との音楽感の違いによる合奏の難しさと楽しさ、世界のレベル等このフェスティバルならではの経験を通じて、今後音楽をやっていく上での糧になっていれば主催者として嬉しい限りです。
このフェスティバルが大盛況のうちに幕を閉じることができたのは、学生たちの協力や関係者の皆さまのお力添え、そして今回のフェスティバルにお越しいただいた全てのお客様のお陰です。
この場を借りて御礼申し上げます。
フェスティバル日記その9@フェスティバルの動画(抜粋)はこちら
<過去のフェスティバル日記>
(文章:ローム ミュージック ファンデーション / 写真撮影:佐々木 卓男)