フェスティバル日記その4@フェスティバル1日目
RMFレポート
[ 2013.05.26 ]
ついに京都・国際音楽学生フェスティバル2013が5月25日から始まりました!
5月25日のフェスティバルは、
①フランス:パリ国立高等音楽院(オーボエ、ピアノ)
②オーストリア:ウィーン国立音楽大学(クラリネット、バスーン)
③合奏:フランス、オーストリア、フィンランド、日本
という、管楽器中心の内容。
開場前の会場にはフェスティバルを楽しみにされているお客様の長蛇の列が出来ていました。
フランスのステージではサン=サーンスとプーランクの「オーボエ・ソナタ」を演奏。
どちらもフランスの作曲家ですが、それぞれに特徴があり美しい曲でした。
その2曲をオーボエのシルヴァン・ドゥヴォーさんはたっぷりと歌いこみ、ピアノのギヨーム・シギエさんが息を合わせ雰囲気を作っていました。
オーストリアのステージではクラリネットとファゴットの二重奏という珍しい編成の作品。
ベートーヴェン、ジェイコブ、プーランクと様々な年代の二重奏を演奏し、難しいフレーズもクラリネットのジョージーナ・オークスさんとバスーンのゾフィー・ブライトさんがそれぞれその腕前を披露しました。
そしてフェスティバルの目玉でもある合奏。
フランスとオーストリアの学生に加え、フィンランドのホルン、アレクシ・マキマッティラさんと同志社女子大学でフルートの荒木美帆さんが参加したアンサンブルで、モーツァルト、プーランクを演奏しました。
これだけ多国籍の方と一緒に演奏する機会はそうあるものでもありません。
来日して5日間、ほかの練習もあり決して合奏の練習が十分とは言えないなか、そんなことを感じさせない演奏でお客様を魅了しました。
盛大な拍手に迎えられ、演奏したアンコール曲は「ラデツキー行進曲」。演奏とお客様の拍手で会場が一体となり、素晴らしい雰囲気のなかでフェスティバル1日目が幕を閉じました。
これから5月29日まで各国の学生が一生懸命演奏しますのでお楽しみに!
下の写真は終演後の出演学生への参加証授与の様子。
(文章:ローム ミュージック ファンデーション / 写真撮影:佐々木 卓男)